危険物施設の区分
屋外タンク貯蔵所
屋外に設置されたタンクで危険物を貯蔵、取扱う施設
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❶
防油堤型枠
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❷
コンクリート打設
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❸
上屋鉄骨組
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❹
屋外タンク本体設置
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❺
配管施工完了
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❶
防油堤型枠
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❷
コンクリート打設
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❸
上屋鉄骨組
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❹
屋外タンク本体設置
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❺
配管施工完了
屋外タンクの点検
屋外タンクは法定検査の必要はありませんが、毎日の残湯量確認・目視点検・防油堤のメンテナンス等は、安全のために実施されることをお勧めしています。改修が必要な場合は、改修工事にも対応いたします。気軽にお問い合わせください。
地下タンク貯蔵所
地盤面下に埋設されたタンクで危険物を貯蔵、取扱う施設
地下タンクの点検
危険物施設から危険物が流出する事故件数は増加の傾向にあります。中でも「腐食・劣化」が原因となるものが多く、そのうち半分が地下貯蔵タンクで発生しています。埋設されているため、目視などの確認ができず、腐食や劣化の状況を把握することは困難になっています。私たち人間が健康を維持するために、異常を早期発見・治療する必要があるのと同じく、地下タンクや埋設配管からの流出事故を早期発見・防止、それに必要な定期点検は不可欠です。指定数量以下の少量タンクについても、法律的には気密検査の義務はありませんが、貯蔵量が少ないだけで危険物の貯蔵施設としては大規模な施設と同じ役割があります。そのためには検査等の実施を習慣づけていただくようお勧めしています。
地下タンク改修
既設の地下タンク内ライニング工事を施工します。地下タンク内面の腐食を防食する措置として、タンク内を多層構造にします。内面と外面からの浸透劣化を防ぎ、老朽化した地下タンクの寿命を延ばすことができます。耐用年数は10年から15年と推測しています。事前の検査でタンク内の肉厚が薄膜の場合、工事の施工は不可能となりますので注意が必要です。
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❶
タンク内の残油抜き取り・清掃後ケレン
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❷
板厚測定後プライマー塗布
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❸
FRPライニング施工
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❹
ライニング膜厚・ピンホールの有無確認
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❺
油注入して使用開始
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❶
タンク内の残油抜き取り・清掃後ケレン
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❷
板厚測定後プライマー塗布
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❸
FRPライニング施工
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❹
ライニング膜厚・ピンホールの有無確認
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❺
油注入して使用開始
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屋内貯蔵所
倉庫などで危険物を貯蔵、
取扱う施設 -
簡易タンク貯蔵所
簡易タンクで危険物を
貯蔵、取扱う施設 -
移動タンク貯蔵所
車両などに固定された
タンクで危険物を貯蔵、
取扱う施設 -
屋外貯蔵所
タンクを除く屋外の場所で
特定の危険物を貯蔵、
取扱う施設
給油取扱所
固定した給油施設で自動車などの燃料タンクに直接給油、または当該取扱所で灯油を容器に
詰め替えるため固定された注油設備も使用する際、危険物を扱う施設。
給油取扱施設の新設
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❶
土間採掘後に地下タンクを設置
-
❷
建屋を設置
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❸
埋設配管工事を施工
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❹
計量機などを設置
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❺
安全・安心の給油取扱所完成
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❶
土間採掘後に地下タンクを設置
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❷
建屋を設置
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❸
埋設配管工事を施工
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❹
計量機などを設置
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❺
安全・安心の給油取扱所完成
給油取扱施設の点検
計量機の点検はされているか。計量機・地下タンク・配管などに油漏れの危険がないか。電気配線などの漏電危険。計量機の検定有効期限切れ。こうした点検・確認の積み重ねが信頼される施設を実現します。
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販売取扱所
店舗で容器入りのまま
販売するため指定数量15倍
以下の危険物を取扱う
施設 -
移送取扱所
配管・ポンプこれらに付属する
設備で移送するため危険物を
取扱う施設 -
一般取扱所
給油取扱所、販売取扱所、
移送取扱所以外と
見なされる取扱所
製造所
製造所とは危険物を製造する施設のことで、その基準は「構造」「設備」「配管」ごとに定められています。
屋根は軽量な金属板などの不燃材を使用、壁は不燃材料・耐火構造、窓には網入りガラスを採用、床は危険物が浸透しない構造とし
傾斜や漏れた危険物が貯められる場所を確保する必要があります。設備では避雷針、蒸気排出設備、採光が基準です。配管は強度と耐圧、
地上設置の場合は鉄筋コンクリート支持、地下埋設の場合は接合部分点検が可能、地盤重量から保護などの基準があります。
危険物製造所の点検
製造所の貯蔵または取り扱う危険物の数量等が、指定数量の倍数で10以上および地下タンクを有するものは、定期点検が必要です。点検には危険物取扱者または危険物施設保安員で対応しますが、同者の立会いを受けた場合は資格者以外でも点検は可能になります。ただし地下タンク点検は知識・技能を有する者が実施します。定期点検は定められた箇所に対して、原則1年に1回以上が必要となります。また点検の記録は点検箇所や内容の区分により、保存期間が決められているので注意しましょう。